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コアラのタンゴ♪

コアラの国、オーストラリアでの生活日記

映画「フード・インク」

「フード・インク」というドキュメント映画を観ました。
アメリカの、食料産業の闇に迫った映画です。




後半の「ありあまるごちそう」は、まだ観た事がありません。

フード・インクは前から、観たいけど観たくないなーと思っていた映画だけど、バンダバーグの図書館にDVDが置いてあったので、借りてきたのです。

想像していたのとは違う、大きなショックがありました。
もっと、肉にされる動物達の残酷なシーンがたっぷりで、肉が食べれなくなる系の映画かなと思っていました。
でも、そうでもありませんでした。

確かに残酷なシーンもありました。
ぎゅうぎゅう詰めで育てられ、物として乱暴に扱われる鶏、豚、牛。

品種改良されて、大きくなり過ぎてろくに歩く事もできない鶏など…

それらも大変ショックですが、もう知っていた。
それよりもっと、遺伝子組み換えの大豆、コーンの恐ろしさが、私にとっては衝撃的でした。

アメリカの「モンサント社」という大企業が、遺伝子組み換えの大豆、コーンを発明しました。
モンサント社は、すごい力を持っているのです。政治や軍事、全ての権力とも癒着している。

その大企業が、アメリカ中の農家を支配してしまったのです。
遺伝子組み換えの作物で特許を取り、農家に自社の種を買わせ、契約させます。
その契約の中に、育った穀物の種をとり、来年蒔く事は禁止する、という物があります。
なので農家は毎年モンサント社の種を買わなければいけません。

しかも!!!
近所の農家がモンサント社の遺伝子組み換え作物を育てていて、その作物の花粉が風で自分の所に飛んできて受粉し、遺伝子組み換えの穀物と自分の穀物が交配してしまっただけで、モンサント社は「わが社の商品を盗んだ!」と告訴するのです。

どんなに不条理でも、そのような大きな権力を持った会社に、普通のひとつの農家が勝てるはずもありません。
賠償金を払えるわけも無いので、和解として結局モンサント社と契約させられるのです。

モンサント社は、あらゆる手を使い、周りの農家を監視しています。
なんかもう、本当に恐ろしいです。
大きな権力が仲間になって、農業を支配してるのです。
モンサント社だけが、うまく儲かるようになっているのです。やくざですね、もう。
いや、やくざやマフィアなんかよりもっと恐ろしい!もっともっと大きな権力を持っているんですもの。

モンサント社のせいで、破産に追い込まれ、自殺した農家の人がたくさん居るそうです。


遺伝子組み換えの作物は、「ラウンドアップ」という除草剤に耐性があります。なので、ばんばん除草剤を撒いても枯れません。
しかも、遺伝子組み換えにより、自ら殺虫成分を出せるようにもなっているそうです。

なので、遺伝子組み換え穀物は、除草剤たっぷり使われている+自ら殺虫剤を作り出しているので、安全性がかなり不確かなのです。
その辺は、勝田小百合さんのブログでもよく書かれていますので、リンクさせて頂きます。
ここ

前編 種はいったい誰のもの?

後編 種はいったい誰のもの?

怖いですね。
将来は、家庭菜園で育てた植物から、自分で種を採取してまたそれを蒔くという事が、禁止されるようになるのかもしれないそうです。
そうなると、種屋をやってるうちのビジネスもダメになるじゃないか。


怖い事をたくさん書きましたが、大丈夫!私達消費者みんなが「良い選択」をすると、世界は変えられるのです。
悪い物は選ばないように、出来る限り良い選択をするのです。

フード・インクの最後に出てきた言葉を引用

 ー労働者や動物に優しい、環境を大事にする企業から買う。
 ースーパーに行ったら旬のものを買う。
 ー有機食品を買う。
 ーラベルを読んで成分を知る。
 ー地産食品を買う。
 ー農家の直販で買う。
 ー家庭菜園を楽しむ(たとえ小さくても)。
 ー家族みんなで料理を作り、家族そろって食べる。
 ー健康な給食を教育委員会に要求する。
 ー食品安全基準の強化を議会に求める。


買い物は投票です!悪い物に投票したくないですね。
安いからという理由だけで選びたくないですね。難しいけど…。

色々書いたけど、フード・インク、英語で見たので細かい所は間違ってたりするかもしれないけど、ご容赦下さいね。


私とリーは、肉用の鶏も、自分達で育てて自分達で殺して食べるようにしようかと話し合っています。
私は肉を食べる事は悪い事とは思いません。
ただ、その動物の一生を、快適に暮らせるように、愛情持って育て、そして殺す時は苦しませず、一瞬で死ねるようにする事が大切だと思っています。

自分達で育てたなら、自分達で大切に育てられるし、殺す時も一瞬で殺すようにできます。

ただ…、やっぱり、飼っていると愛情が湧いてきて、殺すなんて無理!ってなってしまうんですよね。
難しいですね。

まだまだ書きたい事がたくさんあるけど、きりが無いので今日はこの辺にしておきます。
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コメント

遺伝子組み換えってこんなんなのね。。初めて知った。
よう豆腐に書いてあるよな(遺伝子組み換えではないって)
殺虫剤かけても枯れんのかぁ。ふぉー
まなやんとリーやんの考えてる事ってすごくシンプルで好きやわ。なんかうまく言葉にできへんけど、イイ!
でも確かに実際に目の当たりにすると泣いてまうかもなぁ。。

8個ちゃん
私も、遺伝子組み換えが何で悪いんか、前は全然知らんかった。
その除草剤、かけても枯れやんのは、モンサント社の「ラウンドアップ」っていうやつだけみたい。
だから、農家は除草剤も毎回モンサント社から買わなあかん仕組みになってるんやと。しかも肥料もモンサント社から買わなあかんとか…。モンサントぼろ儲けですわな。

え~、そんな事言ってもらったら照れちゃうわ~。
ありがと(*^^*)ポッ
うん、育てた動物を殺して食べるって、絶対最初は泣いてまうやろうな。
今飼ってるニワトリ達も、めちゃ可愛いもん。腹立つ事もいっぱいあるけど(わしの花の苗を踏み荒らしたりな!)、なんちゅうか親心が芽生えるんよね。
でも全体的に考えると、自分らで育てて食べる方がいいのよね。
私、鶏肉大好きやし…

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Author:愛美
オーストラリア、クイーンズランド州、とある小さな田舎町の、携帯電話の通じない山奥に住んでいます。ワイルドな夫(リー)、犬のウィルフレッド、そしてニワトリ達と暮らしています。色んな動物や虫も出てきます。

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